4度目のヴェルサイユ宮殿。
改修しているところもあったり、週末しか開いてない住居部分があったりと、何度訪れてもそのたびに発見があります。
今回は一般のコースを見学後、午後の公認ガイドによる特別見学を申し込みました。英語かフランス語かを選べます。所要時間によって料金が違います。今回は7.5ユーロ。
集合場所近くの宮殿のレストランでお昼を。
英語ガイドについて一般公開されていない場所をまわるので楽しみ。
生徒さんたちに所要時間を聞かれて「多分3,40分でしょう」と答えた。
ガイドはフランス人。でも完璧なオックスフォード英語を話す。
今回はルイ15世のPrivate Apartment部分を案内してくださるとのこと。
90分の見学だと言われびっくり。
「壁や家具などにもたれかからないように。子供たちは疲れたら床に座ってもいいですよ」といった注意があったが、大人は床には座らないものね。皆大丈夫かなあ。
次から次へとルイ15世にかかわる多くの部屋を見て周る。
一般見学で見ることが出来るグラン・アパルトマンは各国の大使にフランスの富を見せびらかすためのもので本当に公の場だったので「私的な時間がなく大変だったのだなあ」と思っていたが、夜休むときはそちらからこのプライヴェート・アパルトマンに来てのびのび(?)眠ったんですね。そこから愛人の部屋にと通じる階段があったり。機密文書の部屋、ダイニングなどなど。
グラン・アパルトマンは仕事場、こちらは家と考えると良いか。だんぜんこちらのほうが興味深い。
そりゃそうよね、会社の社長室より家庭訪問のほうが・・・。
この時計はルイ15世の時代に作られ、現在も正しく作動している、とちょっと誇らしげに説明してくれました。
しかし何よりも驚いたのはルイ15世のプライヴェート・アパルトマンにトイレがあった、ということ。

それもフラッシュで流せるもの。
箱に壺が入ったようなのはイギリスのお屋敷で良く見たし、このタイプもめずらしいものではない。
けれど「ヴェルサイユにはトイレが無かった。部屋の隅でしていて、におい対策で香水が発達した」とまことしやかに言われているのは何なの?まあ数としては不足気味だったのでしょうが。
そして毎日のようには使われなかったもののお風呂や暖房もあるじゃない。


左は床の穴。ここから暖かい空気が出てくる。
2007年、2008年と続けて訪れたルートヴィヒ2世のヘレンキームゼー城。庭や寝具、鏡の間などを見て確かにヴェルサイユがモデルという事は理解していたが、今回こちらの部分を見てより「ホントだ」と思った。いや、疑っていたわけではナイが。



最後には教会の内部まで入場しての説明。
ヴェルサイユ宮殿に住むのは認められた貴族しか住居を与えられなかったのだが、一般市民はいつでも面会を求めることができたこと。王様を神のように慕って奇跡を起こせると信じていた市民もいて、日曜日の礼拝には、王が触れることによって病気が治ると思うそれらの市民たちが参加し、また本当に治るものもいたということ。
90分もこうしてルイ15世の私的住居部分を見て王のお話を聞くとすこしルイ15世のファンになってしまいそう。彼の日本での評価は多分「女性関係の大変華やかな(かなり控えめな表現)政治に無関心なダメ王」といったところだと思うけど、英語での文献を読むとそうではなかったと再評価の動きもあります。
この日は一日中冷たい雨の降る一日。プライヴェート・アパルトマン見学の後皆疲れているようだったので、庭とトリアノンはプチトランで簡単に周るだけにして、お茶の後できるだけ宮殿内をゆっくり見ることにした。
ちょうど宮廷衣装展(公式サイトはhttp://fastesdecour.chateauversailles.fr/index_en.html#/en/exposition)が開かれていたので、そちらもゆっくり見学。(2009年6月28日まで)
1650年から1800年までの衣装で、手仕事の素晴らしさを間近で見ることができるので この時期ヴェルサイユを訪れる方にはおすすめ。衣装だけでなく宝石類も。
衣装は大好きなので、カントリーハウスや博物館、いろんなところで見てきましたが、ここの展示は素晴らしかった。これほどまでに豪華な、かつ状態が良い衣装は見たことがありません。刺繍、宝石のちりばめかた、レースにフリル・・・・。写真が禁じられていたのでお見せできなくて残念。
開館から閉館時間までまる一日たっぷり楽しんだヴェルサイユ宮殿での一日でした。
日本語での公式サイトはこちら。http://www.chateauversailles.fr/jp/
でもまだまだ見ていないところがあるから、また訪れて特別見学したい。
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