When in Rome,do as the Romans do.(郷に入らば、郷に従え)という言葉の通り、旅行のときはあまり日本との違いを気にしないで、「この国ではこうなんだな」と考えます。
「エジプト時間」について聞いたとき、あのゆったりしたナイルに住む人たちなので、驚きもしなかったのですが、意外だったのは、公共の交通機関が遅れたり、早く出発したりするということ。
いやあ、遅れる国というのはよくあるけれど、早く出発って・・・
まあ、イギリスでも時間はかなりゆったりしていたし、のんびりした性格なので待たされても大丈夫だが早く行ってしまわれると困るなあ、と思った。
エジプト国内で航空機での移動のときは、エジプト航空だったおかげか、セキュリティーチェックなどで時間がかかり、4,50分遅くなるくらいで思ったよりもスムーズ。
クルーズ船の出発が1時間ほど遅れても、まあ、これくらいなら。
それより、クルーズ船を離れたとき「早く出発されたら・・」とちょっとドキドキした。
エジプトでは、よく馬車を利用しましたが、カルナック神殿までお願いした時、乗って御者と話しているうちに結局「往復、待ち時間込みでいくら」で、最後に支払いをするということに話がまとまった。
こういうことはその後もよくあって、きっと待ち時間があっても往復のお客さんのほうが確実に実になるのでしょうね。
初めのころは、待たせた時、約束の時間ちょうどか、5分遅れくらいだった私ですが、だんだんなじんできました。
アスワンでもクルーズ船からオールド・カタラクト・ホテルに馬車を頼みました。
到着し、御者は「1時間でも2時間でも!」と言ってくれましたが、「多分、1時間くらい」と答えてホテルのテラスやカフェでゆっくり景色を眺めながら、お昼や飲み物をいただいたり、図書室やアガサ・クリスティーの部屋などを探索していたら、あっという間に2時間!
その後、同じ御者に市場に乗せて行ってもらい、また「だいたい1時間くらい」と言ったものの、市場の売り手の人たちとのやりとりがあまりに面白くてふと気づくと2時間たっていました。さすがに御者は不機嫌で、私は「あれ?エジプト人はこれくらいの差は気にしないと思っていたけれど・・・」という感覚にすでになっていました。
友人にその話をしたら、「その国に馴染み過ぎ!」と言われましが。
よく、「日本人は几帳面だから」などという意見を耳にしますが、日本人も明治の初めまではのんびり暮らしていたんですよね。
一日を昼と夜に分け、昼を6等分、夜を6等分に分けその時を鳴る鐘で知った、ということで、当然冬と夏で時間の長さがちがってくるけれど気にせずに暮らしていたんですよね。
祖父の家には、そのころには珍しい電話があり、何かの時には近所の人への電話もかかってきたんだそうです。そうすると、誰か家のものがその近所の人を自転車で呼びに行き連れてきて、そして話してもらった、とのことです。
その間、受話器は上がったままでかけてきた人はただ待っていたんですよね、そういうリズムで日本人も暮らしてきたんですよ。
だから、日本人は勤勉で時間に厳しいとか言われても、それはつい最近の事だと思う。
いや、決してエジプトになじみすぎた自分を弁明しているのではないです。
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