カテゴリー「FILMS」の33件の記事

2009年8月22日 (土)

インドの映画

インドの有名な俳優がアメリカに入国する際、名前のせい(イスラム系の名前だと審査が厳しい)で長い取調べを受けた、という記事を読んだのは先週のこと。

今朝の新聞にその俳優の写真が載っていて、びっくり。

これはあの私がフランクフルトへの行き帰りに夢中になってみた映画の主役俳優ではありませんか。

名前は知らなかったけど、シャー・ルク・カーンって方なのね。

387pxrab_ne_bana_di_jodi 機内のサービスであるかもと期待していた映画がまったくなくて、まあこれでもいいか、と見たRab Ne Bana Di Jodi(ヒンドゥー語映画。英語字幕)が本当に面白くて、結局行きに2度、帰りにも1度見てしまった。

内気で内向的なSurinderが恩師の先生の娘さんTaaniにあったとたん一目ぼれ。でもそのTaaniは結婚式の準備で忙しいって状況。

そのTaaniが美しくて素晴らしい。本当に活き活きしてこの世になんにも恐れるものはない、といったふうで。

ところがそこに結婚式に向かっていたバスが事故にあって婚約者も亡くなったというニュースが。そしてTaaniの父が倒れる。

娘が天涯孤独になるのではと心配でたまらない教授は、SuriderにTaaniと結婚してくれないかと頼む。そしてTaaniは了承する。

Taaniに自分の部屋を明け渡して自分は屋根裏部屋に移りTaaniを大切にしなんでも望みは聞いてあげたいSurinder。

ダンス教室に通い始めたTaaniの姿をそっと見たいSurinderは親友に頼み髪型、服装などで変身し教室に行くが、踊りのパートナーとなり訊かれて名前をRajと名乗る。

社交的で思ったことを口にし、だじゃれもとばすRajに最初はへきへきしていたTaaniはだんだんRajに惹かれてくる。

シャー・ルク・カーンの演ずるRajとSurinder一人二役上手いです。特にSurinder。カーンって大スターでかっこいいはずなのに、この平凡で不器用なおじさんの感じが良く出ていて。

ここであさはかにも私はひげとか、額の傷とかそんなことでRaj=SurinderだとTaaniが気づいてめでたしめでたし、だと予想していたけれど、インドは深かった。

「どっちも同じ君じゃないか」という親友に
「Taaniは内気で凡庸なぼくを好きにならなくてはいけない、陽気で楽しいRajでなく」というSurinder。

人は何の中に「神」を見るのか。

Suriderが彼女のために何が出来るのかと考え、そして覚悟した。その気持ちが底にあってその彼だからこそ「神」を感じさせたのでしょう。素晴らしいエンディングです。

他にも女の子が本当に欲しいものについての会話なども良かったし、はじめてお弁当を作ってもらったSurinderが通勤時に突然歌い踊りだすシーンも大好き。

私はミュージカル体質(嬉しいと踊ったり歌いだしたりしたくなる体質)なので、インド映画で感情が高ぶったときに皆が踊りだしたりしてもなんの違和感も覚えません。

なんども見たので踊りおぼえちゃったよ。だから映画館で見ていたら立ち上がって一緒に踊りたいくらい。インドの映画館ではそんな光景は見られないのかなあ?

BBCのサイトのこの映画に関するページは
http://www.bbc.co.uk/shropshire/content/image_galleries/bollywood_buzz_rab_ne_gallery.shtml?

写真とあらすじが載っています。(注;あらすじのある部分はまったくでたらめです。どうして?写真だけ見ましょう)

ほんとうに良質のロマンティック・コメディなので最近流行でハリウッド版など作られそうだけど。そのときは主演はヒュー様でしょうね。

Rajがサングラスかけるとインドのヒューグラント。いや、シャー・ルク・カーンにとってはヒューさまがイギリスのシャー・ルク・カーンだというかも。

隣の席で一緒に映画を見ていたMさんはおとなしいダンナのSurinderを「ちょっと岡田君に似てますよね」などと言ってたし、どちらにせよ素敵な俳優さんです。

会話も良く練られているし、コメディ部分の
We are travelling the love lane.Down the road,we will meet again.なども楽しい。

インドの人ってこんなに愛や人生について深い考えがあるの?

2008年の映画。2時間が短いです。
日本の公開はあるのかな。

こんな映画を見てしまうとますますインドに行きたくなるなあ。

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2009年7月29日 (水)

The Harimaya Bridge

The Harimaya Bridge はりまや橋、を見てきました。

高知とサンフランシスコが舞台になっていて、6月には高知先行上映されたいうこともあり、素晴らしい映画だと周りでは大変盛り上がっていたのですが、「それって地元びいきなだけかも」という疑いがすこしあって今まで見に行かなかったのです。いや~、悪かったわ。

父を第二次大戦中になくし、さらにALTとして日本で暮らしていた息子ミッキーを事故でなくしたダニエルが、息子の描いた絵を取り戻そうとしぶしぶ高知にやって来る。

日本に来てしばらくのダニエルは、本当に見ていて腹がたつほど無礼。厚意で世話をしてくれる教育委員会の人たちにも命令するような態度。

その彼が高知で息子が残した足跡をたどって人と会い話をしてゆくうちに・・・

ストーリーだけ聞いていると、めずらしくもない話のように思っていたけれど、お話の進みが本当に自然で、またダニエル役のベン・ギロリも上手い。

さらに素晴らしかったのはそのダニエルの世話をしてあげる原先生役の清水美砂。ほとんどが英語のせりふ(日本語の時には土佐弁)を自分のものにして、ひとことひとことこまやかな感情が伝わってくる演技でした。

ほんと、さまざまなところにdiscriminationはありますね。若い頃の自分がそれを超えられなかったからこそ原先生はこんなにも忍耐強くダニエルにつきあってあげ、またさまざまな人の痛みがわかる優しさがもてるのでしょう。

スクリーン一杯のみずみずしい緑。
大きな画面で見る高知の山々は美しかった。

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2009年6月22日 (月)

お買い物中毒な私

クラスで映画「お買い物中毒な私」の話題が出た。

6,7年前だったか、この映画の原作The Secret Dreamworld of a Shopaholicを英語のクラスで使っていたことがある。

「英語の本は読み始めても途中で絶対嫌になり、読み終えたことがない」という生徒さんたちに「おもしろくて読む手がとまらなかった」と言わしめた本。

キレイなものを見ると自分の預金残高に関係なくつぎつぎ買ってしまうキャラが日本の女の子の感覚に近くて読みやすかったのだと思う。英語のレベルというより結局自分が興味が持てる本を選べば読み続けていけるのよね。

ちょうどイギリスがバブルの頃で、若い女性でも高いサラリーを得る職種が出てきたころ。それまでの地味な、物をなかなか買わない英国人たちがセールではじけ飛んだように買い物したり、ファクトリー・ショップでうきうきしたりし始めた頃。

それまでの古いものを大切に、買い物にもかなり慎重にという価値観が英国なのだと思っていたが、景気が良くなったら買い物に走る人たちがドーっと出てきて「なんだ、英国人も買い物したかったんだ」と脱力した。(もちろん、皆がみなというわけではないですが)

大体銀行もすごいシステムで、本の中でも大学を卒業したばかりのレベッカが口座を開いてくれたらおまけとして最初の2年間は2000ポンド利子なしで超過引き出しができることになってるし。それで味をしめたレベッカが使うのが止められなくなってしまうのも無理ないかと。

日本でもこういうのはきっとあるのよね?私はイギリスに住んでいた時、口座の使い方が安全だと評価されたのか、利子なしの超過引き出し金額がどんどん増えていって「○○○○○ポンドまで大丈夫ですよ~」みたいな手紙が銀行からよく送られてきていた。そんな勧められても。結局超過引き出しって借金でしょ?

映画では舞台はアメリカ、NYになっているんですよね。
原作のシリーズに長く親しんでいたこともあり、レベッカがアメリカ人なのになじめない。

私はアメリカは訪れたことがないのもあり「アメリカははなから物質主義なんだからレベッカが買い物しても別に驚くようなことじゃないのじゃな~い?」と思ってしまう。偏見かも?

レベッカの両親や隣人の夫婦などは英国南部の普通のミドルクラスのEnglish。レベッカのフラットメイトのスーズ、スーズのいとこのターキンなんてどうしようもなく馬好きなアリストクラートのある種典型だし。

そんな地道で伝統的生活を送る人たちの間で、変わり始めた英国の中で、それも新しい大学卒の新しいタイプの女の子であるレベッカだから余計におもしろみがあったと思う。それにレベッカはダメダメなところもいっぱいあるけれど、隣人夫婦のために立ち上がるところとか、真のやさしさがあるので、どうしても嫌いになれず応援したくなるしね。

仕方ない、見に行こうか・・・と思ったら映画は高知では上映されないんですよね。これも飛行機の中で見るしかないか。

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2009年6月 9日 (火)

ビリー・エリオット

ミュージカル「ビリー・エリオット」がトニー賞に15部門のノミネート、10部門での受賞のニュースに驚き嬉しく思った。

私は映画 Billy Elliot が大好きで(日本のタイトルは「リトル・ダンサー」)、4年前の夏にはロンドンのヴィクトリア・パレス劇場でミュージカルも見た。

不況下のイングランド北東部、炭鉱の閉鎖、ストライキ、北部の家族の暮らしぶり、方言など映画でもミュージカルでも、細かいところが大変に北イングランド的なお話の印象が強く、これがロンドンで4年たった今でもロングランしているのはわかるけど、アメリカでヒットしているとはちょっと驚いた。

でもこのお話を、「ある子供がその時代の厳しい現実にもかかわらず自分自身を表現できる新しい世界を発見してゆくお話」というふうに捉えると、これはいつの時代にもどこでもある、誰にでも自分のものとして受けとめられるお話で、だからこそのアメリカでの受賞なのでしょう。

If Billy Elliot is about one thing it is that we are all capable of making lives for ourselves which are full of joy and self-expression,whilst we might not all become ballet dancers we are capable of finding moments of real profundity and creativity whatever our circomstances. But more than that we have a duty to ourselves and each other to create a society where this possibility in all of us is nutured and can flourish.
  原作者 Lee Hall の言葉

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2009年5月 4日 (月)

スラムドッグ$ミリオネア

4月に飛行機で見たスラムドッグ$ミリオネアを映画館に見に行った。

行ってよかったです。
大画面でみるのはやはり違うし、機内ではとても大事な2つの場面を見逃していた。

①孤児たちを集めて住まわせていたところで「歌」を歌わせる場面で、ジャマールがラティカにいいかっこしいするところとサリームが「合図したらその通りにするんだ」とジャマールに言う。

②クイズの最後の答えを聞きながら、ラティカを助けたサリームがバスルームにこもっているところ。

見直したよお兄ちゃん。

ジャマールがサインをもらうためにしたことが彼のすべてを物語る。とにかくあきらめないひとなんですね。こんなまっすぐな人は好きです。

ジャマール、サリーム、ラティカ。スラムの中で生きるためにとにかくいろいろやって育ってきて、でも彼らには私の「かわいそうに」というような変な同情も跳ね除けるようなたくましさがあり、それがうらやましくもあります。

タージ・マハールでのガイドは楽しかった。タージ・マハールを訪れるときはお気に入りの靴は履いていかないようにしよう。

100ドル札にかんするエピソードには胸が痛む。学校で読んでいる三銃士、アメリカ人観光客、コールセンターでスコットランドからの電話を受けるところ、ジャマールを応援する視聴者のおばあさん、細かいところもそれぞれ良かった。

ラティカはいつも黄色のものを身に着けているのね。黄色のワンピース、最後は黄色のスカーフ。やはり希望の色なのか。

エンドロールの駅で踊るシーンも大好き。
インドのなんともいえないせまってくるエネルギーを感じて、ずっと前から気になっていたインドですがますます訪れたくなりました。

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2009年2月 1日 (日)

映画の日

友人に誘われて「007 慰めの報酬」を見るために朝も早くから出かけた。

開館前に並ぶなんて初めて。
「9時前に着いてなくちゃ」と友人が言った時、そんなにがんばらなくてもと内心思ったけど毎月1日は映画が千円の日なので意外に長い列だった。

10時からのチケットを買うため列に並んでいるとき「チェ 28歳の革命」が9時25分からはじまるのに気づいた。

「チェ って誰?」という友人を説得して9時25分に「チェ」、お昼をはさんで「007」は12時20分から見ることにしてチケット購入。ごめんね、どうしても見たかったし、きっと友人も好きではと思ったの。(つけたしっぽいデスね)

「モーターサイクル・ダイアリーズ」のチェが好きだったしキューバに興味もあって見たかったのだけど、革命とはこれほどまでの犠牲を払わなくてはならないものなのね。戦いや血は見るだけで痛いのでゲリラ戦で打ち合いのシーンの半分も見れなかった。チェの国連でのスピーチやアメリカでのマッカーシーとの会話などには驚きましたが。

出番は少ないながらカストロは彼の大人物ぶりが出ていて、彼の映画を見たくなりましたよ。まだ生きている分映画にはなりにくいかな。革命後のキューバが今のような国になったのも(訪れたことはないのであくまでも書物などで知る限りでは)彼が革命後にも理想を忘れなかったのだと思うし。

「007」
のっけから海岸沿いの道でのカーチェイスでがんがんと一般の車が巻き込まれてまたうつむいてしまう。世界にはもう暴力は満ち溢れているので映画でも見なくてもいいなあ、と思ったがそれだけの映画ではなかった。

最初のカーチェイスのあとボンドが逃げ込んだのがパレオ祭で沸くシエナ!私が何度も訪れているイタリア、トスカーナの中世の街。

し、知らなかった!MI6の隠れ家が私のシエナの地下にあったなんて!

そこでの打ち合いや屋根の上でのアクション。
「ああ~、私の愛する中世の世界に現実が入ってきた・・・」
グローリア伯爵の気持ちがちょっとわかった。

ブレゲンツの音楽祭のオペラ会場(それも「トスカ」!)での秘密会議。本当の音楽祭に行っても隣の人にびくびくしそう。

マティスの最後やカミーユの復讐後にボンドが言う言葉が私には心に残り、「許し」ということを考えた。

以前のユーモアとはちょっと違う乾いたユーモアも新007の味かな。

まったく好みでないのにボンドが少しずつ成長していくのを見ていると、いとおしく思えてくるのが不思議。言い訳をしないのもいいところ。

やはりジュディ・デンチのMがいいです。
「CIAのことなんか知るか。ボンドを信じる」と言い切ったときが特にスカッとしたなあ。色々言っても信頼してるのね。

それにしても『エロイカより愛をこめて』を何度も思い出した。
もちろん、青池さんも007シリーズはご覧になってると思うのですが。

思い出すまま書いても・・

最初のカーチェイス
屋根の上を走り、屋根から屋根に飛び移りして追いかける
高いところからバスの屋根に飛び降りる
航空機の操縦
オペラの舞台裏での銃撃戦
プライベートジェット
砂漠のなかで置き去り

などなど
まるでエーベルバッハ少佐?

でも少佐は上司に疑われることなんかないからその点ではボンドのほうが大変だな。

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2008年11月22日 (土)

エイドリアン・モールの日記

大変美しい澄んだ空の土曜日だけど普通に授業。

英語で日記をつけたいけれどどうやって書いたらいいのかわからないとある生徒さんが言う。小説のような日記を書こうとして「できない」といっている場合が多いのでThe Secret Diary of Adrian Moleをすすめる。こんなに簡潔に書いていいんだよ、とサンプルの文章を見せると「ほんとだ~」と意外そう。

これは少年の日記だからシンプルなんでしょう?と思うかもしれないけれど、オスカー・ワイルドの手紙だってだらだらした文章ではないですよ、もちろんずっと美しいけれど。

この本を私が読んだのは1982年。懐かしくなってAdrianの話を友人としていたらなんと来年映画が公開予定だという。それと私は最初の3冊しか読んでいないけれど続いていて2004年に出版されたシリーズ最後の6冊目ではエイドリアンはなんと33歳だというから驚き!いやまあ自分も年齢を重ねているしエイドリアンもそうだったのね・・・。

でも映画はアメリカ製作ということで、この大変にEnglishらしい男の子のEnglishらしいコメディーがなぜにどうやってアメリカ映画になるのかいまから心配。

それでなくても原作物の映画は難しい。
飛行機の中で見ただけだけれどThe Other Boleyn Girl(ブーリン家の姉妹)の映画でも姉妹のそれぞれの性格があまりにも単純化されていて、原作が良かっただけにこういう人間を黒か白かに分ける映画を作らないで欲しかったな。いやこういうのを求めている人が多いというだけなのか。女優さんたちとドレスはきれいでそれは楽しみましたが。

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2008年11月11日 (火)

ブライズヘッド再訪

Makino_009 ちょっと前にイギリスから届いたBrideshead Revisitedのドラマを少しずつ見ている。イヴリン・ウォー原作で今年には映画も作成された作品。

Makino_0084枚入りなのに大変コンパクトに1つのDVDにまとめられていて、こういうところ日本のドラマもまねして間延びしたパッケージにしないようにしてほしいな。9話くらいでボックスセットとかにされると場所をとってしょうがない。

TVドラマのほうは1981年制作で今でも英国では語り継がれる人気のあるドラマ。今回の映画は(私の知人の中では)評判がよくなくて「やっぱりあのドラマが良かったよね~」ってことになるようで。ドラマは今見ても古さは感じさせず本当に細部まで良く出来ている。ただ、ドラマは11時間、映画は2時間ほどでしょう、比べるのもかわいそうな気がする。

このお話の舞台の一つとなっているCastle Howardを私が初めて訪れたのはもうドラマ放映からは8年たっていた。それでもヨークからのバスでカースル・ハワードの正門に着いたときに周りの乗客からタメイキがもれ、皆が「ブライズヘッド・・・・」とざわざわ。

友人と私はそのドラマを見ていなかったけれど、カースル・ハワードの美しさに魅せられて私はその後何度も訪れました。庭も風景式庭園だけでなくローズガーデンやキッチンガーデンなど楽しめます。現在もお館さまが住んでいるからかナショナルトラストのお屋敷などとは少し違う雰囲気のあるところです。

カースル・ハワードとブライズヘッド再訪のサイトはこちら。
http://www.castlehoward.co.uk/metadot/index.pl?id=5883&isa=Category&op=show

日本での上映はまだ決まっていないよう。やはりカトリックとか宗教のことがわかりにくいからかな。それとも英国映画は人気がないのかな。

今度の映画ではセバスチャンの母をエマ・トンプソンが演じているということなのでそれは見てみたいのだけど。あのお屋敷とエマ・トンプソンを想像すると偉大な、だから煙たがられる母の像が浮かんできて興味がわくのだけど。存在感のありすぎる母というのはいろいろ大変。

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2008年10月25日 (土)

すっきりしない映画

「いい映画を見た後は悪い気持ちになりますよね」
とは今朝の私の生徒さんのコトバ。

「悪い気持ち?」と聞き返すと、
「すっきりしない」
とのこと。

いい映画なのかそうでないかというのはともかくただ泣いてすっきりする映画が好みでないのは私も同じ。

もちろん登場人物の病気や悲劇や死に涙はするけど、そういうのよりも例えば先日見た「東京物語」で映画の中の人物は語らないけれどその表情で心情が察せられる場面のときに泣いてしまう。もうこの映画は高校生のときから何度となく見たが、歳を重ねるに連れてその人の気持ちに添える場面が多くなってなにげなく思えるセリフもぐっとくる。どの小さい場面にも意味があるし。

でも泣いて映画の終わりにすっきり来るかといえばそれとは反対で、あのお父さん、紀子さん、娘の京子それぞれのその後を心配したり、いろいろなセリフや表情を脳内で反復してその意味をまた考えたり。心をかき乱されるからすっきり晴れ晴れとはしないんです。

そんな映画をもっと見たい。

そういえば来週「君のためなら千回も」が高知でも上映されます。
私は飛行機の中で見たんですがそのときは英語でしかなく、タイトルはThe Kite Runnnerだったので勝手に「日本語タイトルはきっと”アフガニスタンの青い空”だな」と決め付けていたのですが、それよりずっと良いタイトル。

裕福な家の息子で内気なアミールと使用人の息子で何にも長けているハッサンの友情。それを象徴するシーンでのコトバ「君のためなら・・・・」。

戦乱以前のカブールの空に飛ぶ凧の美しさはあの飛行機の座席の前の小さな画面で見ても感動でした。アフガニスタンを脱出するときのアミールの父の崇高さも今思い出してもタメイキが出る。

もう一度大きな画面で見たいけれど。30、31日県民文化ホール(グリーン)での上映です。

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2008年6月13日 (金)

チップス先生の学校

今晩「チップス先生さようなら」が放映されますね。
ピーター・オトゥールが頑固な先生の良い味をだしているのと、英国の寄宿学校が懐かしいので見よう。

撮影に使われたシャーボーンという街は私がドーセットに住んでいたときにお気に入りで良く訪れたところ。アビーがあり、それと寄宿学校を中心として栄えてきたようなしっとりと落ち着く街だ。

ガーディアンをしていたときに留学生とその両親を案内してそこの寄宿学校の面接に付き添った。学校の中の施設を学生の案内で見るだけでなく、面接に時間がかかる。日本での学校の面接と違ってそれぞれの先生との長い対話。例えば、その生徒が入るであろう15歳の学生を受け持っている学年主任、寮長、外国からの生徒の英語補修を受け持つ先生、それらがすべて終わってから校長先生と。

どれだけの知識を持っているかというよりも、その生徒の人となりを知ろうとした面接で、ふさわしい教育を考えて下さっているのが感じられて私の方が感動した。

ただどんなときもユーモアを持って話すので、時々通訳に困ることも。

生徒のご両親の仕事を訊かれ、石材業だとおっしゃるのでそれを伝えると、校長先生はピンと来ていない様子。詳しく「お墓の石とか・・・」と校長先生に申し上げると、先生はにっこり笑って”Never out of work.”(失業することは決してない)そして、「良いお仕事ですね~」とも。

まじめなご両親は苦笑いでしたが。

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