カテゴリー「FILMS」の45件の投稿

ヒッチコックの恋

Hitchcock 映画「ヒッチコック」を見た。

「サイコ」製作時の舞台裏と、彼を支えある意味コントロールし、映画製作者としても有能な妻アルマを描いた物語。
ヒッチコックは、いつも主演女優に夢中になった。

ある女優をスターにしようと目をかけていた時に、その女優が結婚、出産で一線を退いたことがあって、それがどうしても理解できないヒッチコック。

「僕は君をスターにしようとしてたのに」
と裏切られたように感じるヒッチコック。

アルマは実はヒッチコックの映画作りに多大な影響を与えながらも栄光の光があたるのは彼だけ。

「サイコ」の映画作りでストレス下にあるヒッチコックが、あるときアルマを追い詰める。

その時にアルマが
「・・・・・主演女優との浮気にも耐えてきた」
てなことを言うんです。 字幕ではそうなっていた。

でも、アルマが英語で言ったのは
”your fantasy romances”。

要するに実際の恋でなく、女優の写真などいつも眺めて空想する恋、なんですね。

これ、浮気って言われると違うような、いや、妻からしたら空想の恋のほうが傷つくのかな。

字幕って文字数(だいたい1秒間に4文字が目安)があるから仕方なかったのかな。でも浮気って言われるとヒッチコックの性格が違ってしまう。

私だったら「主演女優との妄想ばかりして」
と訳すかな?

でも「妄想」は字幕にして読んでもらうには難しい漢字かもしれない。

あなたなら、どう訳しますか?

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世界の果ての通学路

遅まきながらBS-NHKで「世界の果ての通学路」を見た。

世界の辺境の地に住む子どもたちが学校に、それぞれ危険だったり、遠かったりの道のりを大変な思いをしながら通う様子を捉えたドキュメンタリー映画。

「世界にはこんな思いをしながら通っている子どもたちがいて、日本ではあたりまえのように学校に通えるのにそれを無駄にして・・・」な~んて、お説教のようだったら嫌だなとおもいついつ見始めたら、まったくそんなことはなく、ただただきらきらした子どもたちに見入ってしまいました。

私は「はじめてのおつかい」が好きなのですが、それを見た時の感動に近い。

あんなもんじゃないよ!
と怒る方もいるかもですが、いやぁお使いでも、当事者の子どもにとってはジャングルに一人ぼっちのような大変に勇気がいることなのですよ。

週末を家で過ごしたあと、22キロ離れた寄宿学校に徒歩で向かうモロッコの3人の少女。
山道で一人が足を痛めて大変。

インドの3人兄弟。
一番上の兄のぼろぼろの手作りの車椅子を弟2人が押しての通学。
舗装してない砂の道、小川を越えての4キロの道のり。
けんかしたり、助けてもらったり。

それにしても、どこの国でもおにいちゃんはすごいね。

ケニアの兄妹の学校はサバンナを抜けて15キロ。
当然のこと野生の動物がいるところを駆け足で、毎朝!

最初に小高い丘にあがり、おそらく大変良い視力でサバンナの動物たちの様子を見、兄は妹にどのルート行けば(当然道なんかない)象にあわなくてすむかを教える。 知恵です。

アルゼンチンの兄妹。
18キロを馬に乗り岩だらけの山を走って。

途中、妹が兄のカルロスに「前に乗りたい」とお願いする。 兄が馬を操ってるからね。 
「ママがだめだと言ってたろ」と最初は拒否するも、何度も言われて結局「ママには内緒だよ」と乗せてしまう。

ああ・・・、もし何かあったらカルロスが攻められるのだろうな、兄って大変。

馬のキベリトは賢く、ちゃんと走ってくれるので大丈夫でしたが。
妹のミカイラは手綱を持ってるけどキベリトが勝手に走ってくれてるだけ。 でもそのときのミカイラのうれしくてたまらない笑顔。 周りの雄大な景色と共に忘れられません。

ほかの国のことを映像で見せてもらうのって普段でもわくわくするんですが、こんなにエネルギーにあふれた子どもたちのきらきらと希望にあふれた姿を見ると、それも大きな自然の中で見ると、もうもうたまりません。

最後にそれぞれの子どもたちが夢を語るんですが、まあ、これだけ毎日(週)予期できないことにあふれる通学をしている子どもたちだもの、それらに毎日対処していってるととんでもない経験を積み重ねて賢くなるのは必須でしょう。 夢をかなえて欲しいです。

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サティシュ・クマールの言葉

サティシュ・クマールの今ここにある未来 が神田の高法寺で上映されたのでお山に行った。

Soil ,Soul and Sciety

まずSoil 土 が大事。
Without soil there is no food and without food thereis no life,no trees,no forests,
So soil represents life on Earth.

Soul

We need to take care of the soul, as we take care of the body.But we can only take care of the soul when we slow down. No computer.No car. No shopping. Just sit in your room with tea and flowers: elegantly simple,without clutter.

私が、毎日やらなきゃいけないことに追われて暮らしているようなのは、こういったsoulに向き合う静かな時間をもってないからかもしれない。

Society

First and foremost. we are members of the Earth community. Then we are members of human community.

いつも考えているようなことを、サティシュさんはごくシンプルな言葉で明るく語る。

サテイシュの言う「花のように」生きてみたいと思う。

とりあえず、できるだけ早く眠ることが習慣になるようにしてみよう。

高法寺のお山からは町と星がきれいにみえた。
ぴりっとした冬の空気で気のせいだけど心がすこぉし清められたような夜。

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かぐや姫の物語

アニメを映画館に見に行くことってまずないんです。
この映画も「もしかしたら飛行機内で見れるかな」くらいに考えていたところ、
友人が
「絶対映画館で見なくちゃダメ!」「みてる時ずっと泣いてた」
などと強力に薦めるので行きました。

人の入りが良くないのか翌週終わり。それも朝一番の一回のみ。

人の姿もなく、「観客はもしかして2人だけ?」「いや4~5人はいるでしょ」なんて話しながら入ったら8分の入りでした。皆あわててかけつけたのかなぁ。

一応ハンカチ握り締めてみたのですが、なんとかぐっとこらえ大丈夫。

一緒にみた友人は最後のほうの捨丸がかぐや姫と飛ぶところで、
「え?妻と子どもはどうなるの?」と、そこがどうしても受け入れがたかったらしい。
理想の妻で家庭を守ってる自負があると、お話でもひっかかっちゃうのね。

私も一瞬あれ?と思ったけれど、ファンタジーだし、そういうこともあるかも、と。
人間ってそういう矛盾を抱えた生き物だし。
それよりも空中から見る日本の美しい里山の風景に涙しそうでした。

映画が最初から丁寧に里の暮らしを描いていたので、その里山に息づくそこに住む生きとし生けるものたちを愛おしく思う気持ちが強く沸き起こってきたのだと思う。 

月からの迎えが、こんな醜い世界(?だったかな)にいるより、月で心乱されることのない暮らしのほうが、というようなことを言った時、かぐや姫が否定したのが心に残りました。

その言葉は、この地上の「生」の大肯定に聞こえた。

確かに、毎日聞こえてくるのはそんな楽しいことではないし、生きていると嫌な思いもいろいろするし、きれいなことばかりじゃないし、私たちは生きているだけでいろんなものの生を奪っているし、普通に生きてると、どちらかというと苦しいことのほうが多いものだと思う。

こころ乱されることの多い日々。
でも、それでも、それこそが生きてるってことで、だからこそその生の実感に憧れたかぐや姫はこの地上にきたのだと思う。

声の出演者が素晴らしかったです。
それに映画を観る前は苦手だと思っていたあの絵も、観たあとにはこの絵しか考えられない。

映画館の大画面で見てよかった。

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ヒュー・グラントにベイビー!

昨夜友人から聞いて驚いたけど本当だったのね。

イギリスの新聞はのきなみ大きい取り扱い。
ジェマイマ・カーン以降は特に彼の動向は気にしてなかったのでびっくり。

ともあれ、おめでとうございます。

ヒューさま(9月に51歳になりました)のbaby girl のお母さんになったのは中国人女優ティンラン ホンTinglan Hong。(ちなみに32歳)昨年末に知り合い今年一月から少しの間でお付き合いを解消。

4月によく一緒にバーで会って深刻そうな話をしていたのはおそらくベイビーのことでの話し合いでデートではなかったのね。

ヒュー様の昨年中国を訪れた際の発言
” fallen in love four times in 24 hours.” (24時間で4回も恋に落ちちゃったよ)
をとりあげて「中国女性が好み」と書いてる記事もあったけど、こういったのはまあその国に来たときのマナーのような発言で、日本に来たときにも似たこと言ってたし意味ないよ。

ホンさんは9月26日にロンドンの私立病院で女の子を出産。
ヒュー様は出産には立ち会わなかったけれど次の日に会いに(30分)行ったとのこと。

Images_hughs_daughterスポークスマンによれば

”Hugh Grant is the delighted father of a baby girl.He and the mother had a fleeting affair and while this was not planned, Hugh could not be happier or more supportive.”

”He and the mother have discussed everything and are on very friendly terms.”

ホンさんがロンドンのフラムに住むヒューさまのご近所に引っ越したのも、この女の子にとって少しでも良い環境を整えたいということだし。

まあ、結婚にむいてないヒトというのはいてヒュー様も多分その一人。結婚はしないけれどこの親子を全面的にサポートしていく意思をはっきりさせているので大丈夫と信じたい。ヒュー様は元カノのエリザベス・ハーレイの息子のgodfatherで、名前だけでなくホリディにつきあったりと親身になって世話をしているようなので意外に、面倒見が良いあたたかなひとなのでしょう。

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マルセルのお城

しばらく前に録画していた映画「マルセルのお城」をやっと見ました。

以前たしか20年ほど前に一度見て、部分的に覚えていたけれど、それはマルセルの初恋の女の子との王女様と騎士ごっことかクリスマスのときのテーブルに魔法のように用意された13種類のお菓子だったり。少年マルセルの眼から見えるきらきらした一瞬一瞬の美しい思い出の数々が記憶に残っていた。

今回見て、こんな最後だったのか!と初めてのように驚いてしまった。

彼の周囲の人たちの未来がさらりと語られていちいち「え~?」「えっ?」「そんな・・・」と泣いてしまう。どうしてこんなことすっかり忘れていたのか?

思うにお子ちゃまだったからでしょう。
Memento mori という言葉は知っていてもそれは頭の中だけの理解で、「自分の好きな人たちはいつまでもいつまでも自分と一緒にいる」とどこかで思っていたんでしょう、きっと。

誰でもいつかはいってしまう、という事実に向き合わないままたくさん人を傷つけて生きてきたのだと思う。そんな私を許してくれながらずっと付き合ってくれている友人たちに思いをはせる夜になりました。

この映画の原題はLa chateau de ma mere。
お母さんのお城。映画を見ながらお母さんのお城って?と結びつかなかったのが、現代のマルセルでタイトルに帰っていきます。

マルセルの記憶の中でお母さんは本当にいつも美しく少女のようで、いつまでもいつまでも見ていたくなります。

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BS歴史館

HNK BS歴史館「シリーズ 英国王室 (2) エドワード8世 王冠を捨てた恋」を見た。

エリザベス2世の伯父、エドワード8世はシンプソン夫人との結婚のために1936年に英国王から退位した。その後1972年に亡くなるまで一緒に暮らしたので「恋を貫いた」といえばそうなのだろうが「純愛」といわれると???

シンプソン夫人のこともあるけれど、政府のアドバイスに従わずナチスのドイツと親しくするなどエドワード8世は軽率で、結局はこの時代の国王としてはふさわしくない行動が多かったので退位することになったのではないのかな。まあ、エドワードって実際知り合ってみるとその軽さと明るい印象で周りを魅了するような人だったのかも。

だいたいドイツとの婚姻が多い王室で、ドイツとの戦争が目の前。なのに緊張感なさすぎでしょ。

エドワードに対する私の印象は「英国王のスピーチ」を見たばかりで、かなりコリン=ジョージ6世に傾いていることもあって厳しい目を向けてしまうのでフェアじゃないかもしれない。

とはいえ、番組では触れられなかったが、短い在位期間の間に王室の収入となるべき大金を隠匿していて、さらにそれを個人財産として貯金。さらにその利息をまだ人妻だった恋人のシンプソン夫人に与えていたとか、王位を捨てた後、弟(ジョージ6世)に多大な要求を突きつけたり、そのお金で戦時中であっても誰もが驚くほど贅沢な暮らしをしていたエドワード8世を、番組のなかで言われたように「もしかしたら良い王になっていたかも・・」とはとてもとても私には思うことはできない。

ジョージ6世で良かったよ。

番組で面白かったのは、シンプソン夫人は親友に留守の間エドワードが浮気をしないように頼まれていたのに、その夫人自身がエドワードと親密になったというエピソードで、「親友の恋人をとる女は許せん!」と中村うさぎさんが怒り、それに南美希子さんが「あら、私なら親友に彼氏を頼んだりしないわ」と答えたところ。

「ええー!それって頼む女が悪いってことですかー?」と悶絶しそうになる中村うさぎさんはかわいかった。

中村うさぎさんの存在はこの番組で貴重です。
(1)のヴィクトリア女王の回でも、予定調和にはならない鋭い質問をし、ぴりっとスパイスが効き面白かった。これからも出演するのかな、そうであってほしい。

初恋の王子に自分からアプローチして結婚したヴィクトリア女王。夫であるアルバート公がなくなってからはずっと喪服ですごす。そしてこのエドワード8世。ジョージ6世もクイーンマザーに恋して2度のプロポーズ、結婚後もかなり仲が良かったというし。エリザベス女王もフィリップ殿下にはじめてあった13歳の時にひとめぼれ。皇太子チャールズもカミラさんと結局再婚。ウィリアム王子も初恋の相手と今月結婚予定。

かなりロマンティークな家系なのかも。

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英国王のスピーチ

イギリスモノなので、課外授業と銘うって生徒さんたちと見に行きました。

今でも、最後のベートーベンの交響曲第7番が頭の中で流れています。
あのシーン、Mさんは「スピーチが終わった時、拍手しそうになった」と言ってました。私もです!本当に、結果はもちろん知ってるけど息を潜めてどきどきしながらジョージ6世のスピーチに耳を傾けました。

小さいころの経験はレコードについた傷のように繰り返す。自覚しないければ同じ間違いを何度も何度も繰り返してしまう人生になったりしてしまう、と聞いたことがあります。(いいことも繰り返すので小さいころの経験はすごく大切なのですね)

愛はあっても息子たちに愛情を示すことができなかった父ジョージ5世、乳母による3年にもおよぶ虐待、左利きの矯正、X脚の傷みをともなう矯正、趣味の強制・・・映画の中で何が原因かははっきりとはさせていませんが、ローグの助けがあるとはいえ自分の心の内部を見つめて行くという作業は大変な痛みを伴うことだったので、ジョージ6世のその勇気に感動しました。

この役は最初ヒュー・グラントにオファーがあったようで、確かにジョージ6世は面長なので見かけはヒュー様のほうが近い。ヒュー様がAbout A Boyで見せてくれたような演技ならこの役も演じきることは出来たとは思う。なぜ断ったのかな?自信がなかったのかな。

コリン・ファースの演技は顔が似てないなんて事はまったく気にならなくて、このかんしゃくもちだけど愛情深くて誠実な、王になりたくなかった王さまがたまらなく愛おしくなってきます。

スピーチ・セラピストのローグ役のジェフリー・ラッシュ上手かったです。何度かの衝突を超えて友情になっていくのを見るのは嬉しかった。

ラジオの生放送を成功させたジョージ6世に言った言葉が
You still stammered on the ’W’.

ジョージ6世の返しにもくすっとした。
Well I had to throw in a few so they knew it was me.

他にも会話がウィットにあふれていて私はついくすくす笑っていたのですが、周りはシンとしていたのでちょっと困った。皆まじめな映画は笑っちゃだめな気がしてまじめに観ていたのかな?

Elizabeth: My husband’s work involves a great deal of public speaking.

Logue: Then he should change his job.

Elizabeth: He can’t.

Logue: What is he, indentured servant?

Elizabeth: Something like that.

ホント、変えられるお仕事なら、スピーチが上手くできなくてもちっともかまわないのだけど・・ね。

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君が踊る、夏

チケットをいただき映画を見に行きました。

高知を舞台にした映画で、難病の少女が出るというのが「何でも病気で泣かそうとするのはなぁ・・・」とあまり気が乗らなかったのですが、さほどその病気が主になっているわけでなく高知の美しい山、川、海、高知城、を舞台にした青春映画でした。良かった。

高知の人は本当に高知好きなので、もうはじまって一ヶ月以上経つのに、映画館は満員。

大きな画面で見慣れた景色を見るのも楽しい。

桂浜荘が病院、屋上は坂本龍馬記念館。
桂浜はもちろん、料亭「臨水」、ひろめ市場、梅の辻、市役所、鏡川。仁淀川の沈下橋で話していたかと思うと、高校は小津高校。学校の帰りにはりまや橋。ヒロインの家は「ほにや」といった具合で、一番の盛り上がりは「よさこい祭り」とくると、これはりっぱな高知宣伝映画!ですね。

ヒロインの香織、司の母で旅館の女将(高島礼子、カッコイイ!)の自分が何をすべきかがわかっているきっぱりとした態度に比べると、新平や司、さくらと香織の父親はたっすい(弱弱しい、頼りがいがない)。高知の多数の男女ーたくましい女性(いわゆる”はちきん”)とダメ男ーの典型でしょう。

ちらっと思ったのはあの高島礼子があんなに素敵に女将をやってる旅館なら傾いてはないハズ・・・。

難病で5年生存した例がない少女がよさこいを踊ることに生きがいを見出し、医者に無理だと言われながらも踊って元気になるって御伽噺のようだけど、実際モデルになった少女は告知から7年目の今年もよさこいを踊ったんですよ。

自分がやりたいこと、楽しいと思うことをいちむじん(一生懸命)にすることってほんとうに大事なんだな。

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パーマネント野ばら

友人と「のだめカンタービレ 後編」を見る約束をして待ち合わせ。

しかし友人の車がラッシュにひっかかって映画館に到着した時にはもう映画が始まっていた。上映開始後は入れないので、では、と「SATC 2」でも、と見たが9時半からのはじまりだと帰りが遅くなってしまう。2人とも明日仕事あるし。

結局西原理恵子さん原作の映画化「パーマネント野ばら」を見ることに。

高知の漁村を舞台に、どうしようもなくダメダメな男たちと、彼らに振り回されながらも受け入れてしまっている強くて哀しい女たち、というストーリーを聞いていたので、見たいような、見たくないような相反する気持ちだったが、その時間にはじまるのがこれしかないし、何かの縁だと思って。

離婚をして娘と共に生まれ育った町に帰ったなおこ(菅野美穂)。なおこの母(夏木マリ)の美容室「野ばら」にパンチパーマをかけにくる「おばさん」たちの会話は今まで聞いたことないような下世話な話ばかり。

最初に思ったのは「ひゃー、こんなところに帰ってくるのは、私だったら無理!」。

誰でも生まれてくるところや親は選べないので、そこでできるだけのことをしながら生きてゆくしかないわけで、なおこの友人たち(小池栄子、池脇千鶴、2人とも素晴らしい)も大変な目にあいながらある種のあきらめというか、そんな生を引き受けて生きている。偶有性とはいっても、あの中の誰かの生をもし引き受けろといわれても今の私では無理かも。

映画の後で友人にそういったら、「でも、あの下品なおばさんたちが最後「なおこはデートしてる」と聞いた時にすごく心配そうだった。そんな心を持てるならあのおばさんの一人でも生きていけるかな」と言った。

この言葉に映画以上に感動した。と同時に自分のスノッブさにげんなり。

確かに、思い返してみてもやってることもおしゃべりもどうしようもない、客観的に見るとおばかなひとばかりだけど、みなやさしい。みっちゃんのバーのお客さんたちも、いつもは見せなくてもみっちゃんのこと心配してるんだよね。

起こっている事だけを挙げると結構どろどろして、もう笑っちゃうしかないような暮らしのなか、菅野美穂の清涼感がすごい。清らかで乙女な雰囲気。ほっとします。終盤でその雰囲気の理由が明かされるのですが。

でも、彼女だけでなく、この映画の中にでてくる女性は皆、たとえパンチパーマであろうが、本当は皆乙女の気持ちを持っているのじゃないか、いや世の女性はどんなにおばあさんといわれる年齢になっても根は乙女なのじゃないか、と思えてくる映画でした。

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