高知パレスホテルでのオーストラリアワインの夕べから帰ってまいりました。
南オーストラリア州のワインメーカーTidswell WinesのオーナーBen Tidswellさんをお迎えしてのディナー。
大阪ー高知ー東京で行われると聞いて「何故、高知?」と思ったのですが、輸入の山信商事の近藤さんとシニアソムリエの吉村さんのつながりで実現したディナーだそうです。
私はその席での通訳として参加したのですが。
通訳としては・・・・・ちょっと自分の至らなさにタメイキがでました。
オーストラリアの方とおはなしするのは初めてだったけれど、それは別に問題は無かった。
ただ、英語を自分が理解するのと、それを日本語に瞬時に置き換えるのとでは違うんだなあ、ということをいまさらながら思い知りました。つらつらBenさんが説明した後、さて私の番と思ったら、Benさんが最初のほうに話したことが抜けたり、日本語でどう説明すればいいのか、言葉がうまく出てこなかったり。
大勢の前でマイクを持つということ自体が私にとっては難しいのです。で、食事中にBenさんと各テーブルを周りました。全員に「質問はありますか」ときいてもなかなか出てこないのですが、周るといろいろな言葉が聞けておもしろかったです。ゲストはワイン愛好者やワインについて勉強なさっている方たち、レストランのオーナーなどなので。
しかしここでも私が日本人相手に英語でしゃべりかけたりして、脳の中で切り替えが上手くいかないよう。終わりかけた頃ワインも手伝ってかスムーズになった。・・・・って遅すぎ。
食事は5コース
それぞれに違うワインを合わせて大変贅沢。
奈半利産無花果とパルマ産生ハム
Caves Road Chardonnay
(ケィヴス ロード シャルドネ)
60℃のオーブンで5分間調理したタスマニア産サーモンのコンフィ、胡桃オイルのヴィネグレットソース
Heathfield Ridge Sauvignon Blanc
(ヒースフィールド リッジ ソーヴィニヨン ブラン)
オーストラリア産子羊もも肉と栗のラグー パスタ・コンキリエ
Heathfield Ridge Shiraz
(ヒースフィールド リッジ シラーズ)
オーストラリア・ビーフのフィレステーキ パプリカソース
Heathfield Ridge Cabernet Sauvignon
(ヒースフィールド リッジ カベルネ ソーヴィニヨン)
カルマ社(スイス)のホワイトチョコレートのムース ライム風味 シャトリューズの香りのジュレを添えて
Jennifer Cabernet Sauvignon
(ジェニファー カベルネ ソーヴィニヨン)
食事が美しく、またそれぞれのワインと良くあってさらに魅力を増していました。写真を撮れなかったのが残念。
最後のチョコレートムースはヨーロッパのこってりしたムースでなかったのでジェニファーにはBenさんがおっしゃっていたようにチーズをあわせたほうが良いかも。
仕事でなかったら、グラスを次々空けて行きたかったが・・・・。
Benさんは歯医者さんからの転身なのでそれに関する質問がどのテーブルからも出た。
飽きずに答えてくれた彼から感じたのは、故郷の自然に対する愛情でした。ぶどう畑だけでなく、農場もお持ちで、羊(ぶどう畑の雑草を食べてくれるとか)、牛も農場で育てていて。
ワイン通と思われる方からのいくつかのいじわるな質問も。
オーガニックの手法でぶどうを育てるワイナリーの中には商業目的で(それがはやりだから、そうすれば価格が上がるから)そうしているところもあるがBenさんはどうなのか?
この今のワインも大変おいしいが、これからさらに例えばボルドーのような味に近づくようにさらに改良していくのかどうか、とか。
ライムストーンコーストの中でもBenさんの畑のある場所の近くは野生生物や、何千種の鳥が訪れる貴重な湿地や、世界遺産のNaracoorte Cavesナラコート ケイヴス(洞窟で洪積世の化石が見つけられたことでも有名)があります。
そういう自然の中で育ったBenさんは、その土地を、環境を守って行くことの大切さを心から感じているように私には思えました。
ワインの味については、それぞれの土地が持つ土壌、そして気候、それによって育つぶどうの味もそれぞれ。Benさんはどこのワインの味に近づけたいとかはなくて、食事にあうワイン、そしてなによりも自分の好みのワインを作っていきたいということです。もちろん、そのぶどうの持ち味を最大限に活かして、その上でのことですが。
誠実なワインの作り手であるBen Tidswellさんとお話できる時間が持て、またワインのことちょっとだけど学べて、大変実りのある夕べでした。
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